2026/07/20

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BIM/CIM導入後に企業が直面する「活用の壁」とは。 現場の声から見る、活用フェーズの課題と次の打ち手

BIM/CIM導入後に企業が直面する「活用の壁」とは。 現場の声から見る、活用フェーズの課題と次の打ち手

こんにちは。アーリーリフレクション BIMSTOKチームの三井です。

BIM/CIMの導入が進む一方で、最近では「BIM/CIMモデルを作ったものの活用しきれていない」といった声を耳にする機会が増えています。

BIM/CIMは、もはや「導入するかどうか」を検討する段階から、導入後にどう使い続け、どう業務の中で価値を出していくかが問われる段階へと移りつつあります。

本記事では、展示会でBIMSTOKのブースにご来場いただいた方との対話やBIMSTOKに寄せられたご相談をもとに、BIM/CIM活用で企業が直面する課題を整理します。あわせて、導入から活用拡大までの各フェーズで求められる取り組みや、BIM/CIM活用を定着・拡大するためのヒントをご紹介します。

1. BIM/CIMは「導入」から「活用」へ

近年のBIM/CIM関連のご相談内容を整理すると、関心の中心は「BIM/CIMを導入するか否か」から、「導入後、どのように使うか」へと移ってきています。

これは、BIM/CIMが一部の先進的な取り組みではなく、設計・施工・維持管理の現場で活用される技術として定着しつつあることの表れでもあります。

一方で、導入が進んだからこそ見えてきた課題もあります。

たとえば、BIM/CIMモデルを作成しても、日常業務の中で継続して使われなかったり、台帳・不具合情報・点検報告書などの既存情報と結びつかず、情報が分断されたままになってしまったりするケースです。

展示会でいただいたご相談内容を整理すると、特に多かったのは「データ連携・活用」に関する課題でした。

※2025年12月10日〜12日に開催されたJapanBuild内の建設DX展でのご相談内容をもとに分析

この結果からも、BIM/CIM活用の課題は、「データを作ること」から、「作成したデータを既存業務や維持管理情報と結び付け、継続的に活用すること」へと移りつつあることが分かります。

2. 導入後に見えてくる「データ連携・活用」の課題

維持管理やデータ活用に関心を示す企業の多くは、すでにBIM/CIMを業務に取り入れ、BIM/CIMモデルの整備も一定程度進んでいます。

一方で、お話を伺うと、次のような課題が見えてきました。

  • 作成したBIM/CIMモデルを、どのように日常業務で活用し続けるか
  • 台帳・不具合情報・点検報告書など、既存の管理情報とどう結び付けるか
  • 担当者が変わっても、必要な情報を継続して活用できる仕組みをどう構築するか

「さまざまな情報を一元的に管理したい」「システムごとに情報が分散していて使いづらい」といった声は、BIM/CIM活用が進むほど多く聞かれるようになります。

BIM/CIMを業務や維持管理情報と結び付け、現場で継続的に活用できる仕組みを構築することが、次の課題となっています。

3. 「効率化・工数削減」は、現場における切実なテーマ

BIM/CIM活用を進めるうえで、「効率化」や「工数削減」は、多くの企業に共通する関心事です。

展示会では、「工数がかなりかかっている」「もっと効率的に管理したい」といった声も多く聞かれました。特に施工や生産に近い部署では、日々の業務負荷をどこまで軽減できるかが、導入を検討する際の重要な判断材料となっています。

BIM/CIMは、将来的なデータ活用や維持管理の高度化を支える基盤である一方、現場では「日々の業務をどれだけ効率化できるか」という視点が欠かせません。

こうした課題意識から、実際には次のような具体的な検討へ進んでいくケースもあります。

  • 特定のプロジェクトで試行導入できないか
  • 部署内の業務改善施策として提案できないか

全社的なDXや大規模なシステム導入から始めるのではなく、「まずはこの業務を少しでも効率化したい」という身近な課題の解決をきっかけに、BIM/CIM活用が広がっていくケースも多く見られます。

4. 導入初期の企業は、まず「何に使うか」を具体化することが重要

一方で、すでにBIM/CIMを活用している企業だけでなく、「これからBIM/CIMを導入したい」「何に使えるのかも含めて相談したい」という企業も少なくありません。

この段階では、高度な活用事例や機能を知ることよりも、「自社では何から始めるべきか」を具体化することが重要です。

たとえば、次のような観点で整理すると、自社に合った導入ステップを描きやすくなります。

  • 不具合情報、点検報告書、修繕履歴、マニュアルなど、どの情報をBIM/CIMと紐づけるか
  • 複数の施設がある場合、まずはどの施設を対象とするか
  • 利用者は、どの部署・担当者から利用を開始するか
  • 最終的に、どのような維持管理を目指すか

BIM/CIM導入では、最初からすべてを対象とするのではなく、対象業務や範囲を絞って小さく始め、効果を確認しながら段階的に活用範囲を広げていくことが成功の秘訣です。

こうした進め方により、無理なくBIM/CIM活用を定着させながら、自社に適した活用方法を見つけていくことができます。

5. BIM/CIMを“作る”だけでなく、“使い続ける”ために

今回の整理から見えてきたのは、BIM/CIM活用の課題は、導入段階や活用フェーズによって大きく異なるということです。

すでにBIM/CIMを導入している企業では、データ連携や維持管理への展開が課題となり、現場では日々の業務負荷をどう軽減するかが重要なテーマになります。一方、導入初期の企業では、何に使うのか、どの範囲から始めるのかを具体化することが求められます。

こうした課題は異なるものの、いずれの段階においても共通しているのは、BIM/CIMを「作って終わり」にしないことです。不具合情報や点検報告書、修繕履歴、マニュアルなどの維持管理情報と結び付け、関係者が継続的に活用できる環境を整えることが、BIM/CIMの価値を最大限に引き出します。

BIMSTOKは、このような導入から運用・維持管理までの課題に対応し、BIM/CIMを継続的に活用できる情報基盤の実現を目指しています。

今後重要になるのは、「BIM/CIMを導入すること」ではなく、「BIM/CIMを業務の中で使い続けられる仕組み」を構築することです。それが、BIM/CIMを一過性の取り組みで終わらせず、継続的な価値につなげるための鍵になるでしょう。


維持管理BIM/CIMの導入や活用について、以下のような課題をお持ちの方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

  • 点群データから維持管理用BIM/CIMを作成したい
  • 既存のBIM/CIMデータを維持管理に活用できるか知りたい
  • 点検記録や補修履歴をBIM/CIMモデル上で管理したい
  • BIM/CIMを活用した維持管理業務の進め方を相談したい

実際の業務課題や管理対象を伺いながら、BIMSTOKでどのような活用が可能かをご説明いたします。

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